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遠隔授業終了時アンケート結果

4月10日(金)から6月20日(土)まで通常時間割・平常時間帯での遠隔授業を実施しました。この遠隔授業終了時のアンケート結果を集計しましのたで,ご報告いたします。
1.63%が学力向上を実感 遠隔授業の学習達成感の四択回答。「確実に学力が向上したことを感じている」「ある程度は学力が向上したと感じている」を合わせ,63%の生徒が学力の向上を実感しました。      
2.満足度は85% オンライン授業を平常時間帯・時間割通りに実施したことに対しては,「とても良かった」「どちらかといえば良かった」を合わせると85%が満足したと回答しました。 先生方も教材作成や課題の配信・回収・評価とかなり大変だったと思うが,そうした努力が確実に実を結びました。  
3.55%の生徒が,他校の生徒より伸びを実感 他校の生徒に比べて「学力が大きく伸びたと思う」と「やや学力は伸びたと思う」と合わせ,学力の伸びを55%の生徒が実感しました。逆に,他校の生徒ほうが伸びたと考えている生徒は5%に過ぎませんでした。今回の遠隔授業は,他の学校の生徒より勉強でアドバンテージを取ったという自信に繋がったと思われます。    
4.遠隔授業が無くても69%は毎日勉強 仮に遠隔授業が無くても69%の生徒は毎日勉強していたと回答しました。家で遊べることも多い時代,毎日の学習習慣が定着していることは,今後を期待させる結果となりました。        
5.スマートホンが台頭 iPadが多いのは当然ですが,スマートホン(以下スマホ)がそれに匹敵する多さでした。1・4年生にはまだiPadが配布されていなかったことも一因だが,日常的にスマホの使用に慣れていることや,家庭でのWiFi設備の問題もあったと思われます。 一方,ノートPCやパソコンは非常に少なく,すでに生徒たちからPCは離れてしまったことが伺えます。 (棒グラフはダブルカウントのため。以下同様)    
6.88%に通信障害発生 88%の生徒が困ったことの一つに通信障害をあげました。次いで多かったのが「目の疲れ」で43%にのぼりました。        
7.74%が遠隔授業を希望 もし再び臨時休業になり,遠隔授業をすることになったら,という質問で,「ぜひとも実施していほしい」「どちらかといえば実施してほしい」を合わせると,74%の生徒が遠隔授業の実施を希望しました。多くの生徒たちは遠隔授業での成果を認めていることになり,ここでも遠隔授業の成果を裏付けられます。    
8.補習をもっとやってほしい! 遠隔授業の内容や実施時間等について複数回答で質問したところ,「休み時間を15分以上にのばしてほしい」が41%と多かった。それよりも「補習をもっと開講してほしい」が30%にものぼったことは重要だと考えています。対面していない状態では,密度の高い双方向のやりとりは難しいため,時間割内の遠隔授業だけでは理解しきれないところがあり,もっと理解したいという生徒の気持ちが反映されたといえます。    
9.希望する通信サービス 29%の生徒が「どのようなものでも対応できる」と回答しました。リテラシーというより対応能力ですが,こうした生徒はスマホやタブレットも相当使いこなしていると思われます。また「現行のままでよい」も34%にのぼり,Classiとロイロだけでも,十分な教育効果が得られることがわかりました。      
10.その他の意見・要望一部抜粋) 質問以外の意見・要望に関する自由記述回答をカテゴリ別にまとめました。 1)授業の進め方について ・コメントは一回の授業ごとに少なくしてほしい。 ・何個も投稿があると順番が前後したりして新着が分からなくなったりするのでまとめて投稿して欲しい。課題を明確に伝えてほしい。 ・サーバーが集中しすぎてしまい,先生からの資料が見られなかったり提出物が出せないことがたまさかにあったので朝のうちに全ての教科の資料を送って欲しい。 ・課題提出に点数評価が目に見える形が良い。出さない人の意欲向上の為。 2)授業の内容について ・授業が再開した時に行う小テストなどの計画を詳しく教えて欲しい。 ・様々な科目からの課題が多くあり,手に負えなくなった日があったので,課題の量を配慮して出してほしい。 ・どの時間でも,繰り返し見れるような動画を全教科をあげてほしいです。課題が時間内に終わらないことが毎日だったので,1日遠隔授業も含めて12時間くらいやっていてとても疲れた。 ・課題が終わらなくて次の授業が始まっていたことがありました ・途中で疲れてしまい夜に課題をまとめてやることもあった。 3)授業の形態について ・質問をスムーズに受け付け,回答できるようにして欲しいです。 ・問題を解くだけでなく,解説の動画を送って欲しい。 ・先生の解説が聞きたいので,動画配信やzoomでの授業を取り入れて欲しいです。 ・文字だけで授業をするのではなく,zoomなどの機能を使い授業をしたほうがわかりやすくなる点が多くあると思います。 4)課題の配信・提出について ・ロイロで主に課題を出して欲しいです。 ・課題が見れないものや,見方が分からないものがあったので課題の一覧表みたいなものがあるとやりやすいです! ・課題をまとめて出して欲しい。 ・全ての教科の課題をまとめて提示して頂ける欄があればと思いました。 ・毎日課題が送られてくるので,今日の課題がどれかわからなくなった。 5)プライバシーについて ・プライバシー保護の観点から,生徒同士の顔を出しての授業はない方が良い。 ・Classiで質問をすると他の人にも見えてしまうため,勉強に対する質問がなかなかできませんでした。 6)コミュニケーションについて ・お互いの顔が見えた方がよかったなと思いました。<注:5)と逆の意見> ・ロイロノートだと全国の学校が使っていて通信環境も悪くなりがちなので週に1,2回は顔を合わせての授業にして貰えるとやる気がでます。 7)時間帯について ・お昼の時間を延ばして欲しい。 ・1日の課題が全て終わったらその日は自由時間にして欲しいです。みんなの回答を待ったり,課題が終わってしまい次の授業の課題を待たないといけない時があるから。 ・3時間目と4時間目の間に30分休憩を昼休みに持ってきたほうがいいと思います。 ・一時間の授業で目がとても疲れてしまうのでパソコンを使った授業を一時間ごとに交互に行ってほしい。 ・休み時間をもう少し伸ばしてほしいと思います。 ・時間に制限がある中で授業でやることが多いことにプラス課題を授業時間内に提出は難しいことがあるので,せめて“今日の夜10時までに”とかにしてほしい。 ・毎日はやめてほしい。親がお手伝いをしてくれなくなって大変だと言っていた 8)リテラシー ・zoomなどの使い方がわからないまま取り入れられてしまいどうしたらいいのかわからなかった。 ・パソコンを立ち上げて,印刷する作業は省いてほしいです。 ・iPadの充電の消耗が激しくて,充電しながら授業を受けていたら,充電器が熱くなることがよくあった。 ・やりかたがわからなくて遅れてしまいました。 ・ロイロノートの操作に焦っていた。 9)学習・環境 ・分からない問題がある時は友達と通話しながら解きました。 ・友達と電話をしながらお互いにわからないところを教え合ったりしました。 ・妹がまだ幼稚園でテレビを見ていたので気になって集中が全然できなかった ・提出物が配信されない場合や,取り組みの内容が分からなかった時,友達とLINEで確認し合った。 10)健康など ・いつもは移動教室とかの所も全て同じ場所でやっているので,背中や腰が痛くなることが多かったです。 ・さすがに毎日iPadを見ていたら,目が疲れたり,気持ちが悪くなったりしました。 11)通信環境・障害 ・通信がなるべく繋がるようにして欲しいです。Classiがなかなか開くことができず,課題提出などが大幅に遅れた。 ・classiのアクセス障害が起き,授業内に課題を終わらす事が出来ない時もあった。 ・スマホアプリのclassiとPC版では通信障害がおきてるかが違うことを知った。 ・ロイロノートの通信状況が悪く,友人にメールを送って先生に報告してもらう日もありました。 ・ロイロの接続が悪く課題が時間内に終わらないことが多く放課後の時間帯にずっと課題をしていて休める時間がなかなかなかった。 ・通信障害がある時は全然授業が進められなくて困った。 12)感謝 ・もし遠隔授業が無かったら,遅くに起きたりなど不規則な生活を送っていたと思うので,授業があるのはとてもありがたかったです。 ・家が遠いので,遠隔授業の際は実は起床時間がかなり遅くて助かっていた。 ・自粛中も学校と同じ時間帯に授業があった為堕落した生活を送ることがなく,メリハリをつけて過ごせたのでメリットになった。 ・普段とは違う形で楽しく受けられた。
11.エピソード集 ・朝食を食べる時間が遅くなってしまい,朝食を食べながら1時間目を受けたことがある ・同様に,昼食を自分で作っていたら時間に間に合わず,食べながら5時間目を受けたことがある ・4時間目の授業が終わらず,家族全員が昼食を食べている中授業を受けていた。 ・お昼ご飯が遅くなっちゃって食べながら5時間目受けたことがある。 ・お昼ご飯を食べていて,5,6時間目に間に合わずに5時間目の始めの方は食べながら授業を受けていました。 ・一回もパジャマから着替えてません。 ・基本的に全部の授業は参加していたけれど,買い物に行っているときに課題を出したりしていた時もあった。 ・授業を忘れていて,締め切りまじかに気付き昼食を食べながら授業を受けていた。 ・集中出来ないので,音楽を聴きながら授業を受けていました。 ・先生の顔を想像しながら授業を受けていました。 ・早起きが出来なくて,毎日朝ご飯を食べながら1時間目を受けていた。 ・昼休みの時間が少なく,昼ごはんを食べながら授業を受けたりしていた。 ・朝授業が始まるのが早くご飯を食べながら授業を行なっていた日もありました。 ・二度寝をしてしまい,SHR始まる2.3分前に起きてしまい焦って起きました。 ・用事があって外出先でclassiを見て勉強した。
以上のような結果になりました。 今後も遠隔授業の効果的運用に努めてまいります。